生産者名:ジョセフ・クリーミー
生産地:オーストラリア/タスマニア
品種:シャルドネ
概要
ジョセフ・クローミー氏の経歴: ジョセフ・クローミー氏はオーストラリアへの移民として、タスマニアで成功を収めた実業家であり、「タスマニアの父」と称されています。彼は食肉業界から土地開発、そしてワイン産業に進出し、タスマニアの発展に大きく貢献しました。特に、80年代のオーストラリア不況下で、日本の商社からの支援が彼のビジネスに貢献し、ワインビジネスにおいても好意的な関係を築きました。
ワインのラベルとライオンの意味: ワイナリーのラベルに描かれているライオンは、12世紀のボヘミア王国の紋章から取られ、ジョセフ・クローミー氏の功績や遺産を象徴しています。
ワイナリーの場所: ジョセフ・クローミーのセラードア、ブドウ畑、およびワイナリーは、タスマニアのロウンセストンに位置し、空港からも近い場所にあります。タマ―ヴァレーの気候安定した谷間に位置し、標高には幅があります。
ブドウの栽培: ワイナリーは61ヘクタールのブドウ畑を持ち、さまざまな品種を栽培しています。特に、ピノグリ、ソービニヨン・ブラン、シャルドネ、リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・ノワールが育てられており、高品質のスパークリングワインと貴腐のリースリングも製造されています。
持続可能な実践: ジョセフクローミーは「タスマニア・サステイナブル・ヴィティカルチャー・プログラム」に参加し、二酸化炭素の排出量削減、電力共有、廃棄物の再利用など、環境への取り組みを行っています。ワイナリーで使用される水も再利用され、軽量硝子のワインボトルが使用されています。
- ワインについて
自社畑100%のシャルドネを使用。手摘みされたブドウは圧搾後、果汁は清澄されずにそのまま樽へ移されます。樽は全てフレンチオークで、約三分の一は新樽を使用し,残りは2、3年目の旧樽を使用しております。醗酵中はより複雑味を与えるため毎週攪拌作業を行い、発酵が終了しても6週間行います。その後、ワインは12ヶ月間樽で熟成され、更に瓶詰め後12ヶ月の瓶内熟成を経て出荷されます。
- テイスティングコメント
明るいグレープフルーツや白い花、ネクタリン。ほんのり潰したウォールナッツ、ピーチとクリームが後から感じられます。芳醇なネクタリンや白桃がミネラル感の残ったシトラスと混ざり合います。冷涼地域のクラシックなシャルドネはフレッシュでナチュラルな酸が余韻の長さと焦点を構成するバランスのとれた風合いを作り出しています。魚料理や鶏肉料理に非常に良く合うワインに仕上がってます。